結婚の心理

結婚の心理
結婚に求めているもの

1980年に刊行された少し古い本ですが、心理学者である國分康孝さんの書かれた「結婚の心理」という本の中から、これから結婚を考えている方に、第1章に書かれている「結婚とは」「結婚の動機」について簡潔にご紹介させていただきます。
この内容は、現在多様化している「結婚」についても当てはまる、結婚について簡潔に言い表した内容だと思います。
ご参考になれば幸いです。

結婚とは

結婚とはお互いの役割を遂行する契約です。
それには自分の役割を意識し、その役割を引き受ける意識性が必要になります。
結婚前に夫と妻の役割について、お互いの理解を確認し合うことが大切です。
例えば、お互いの親戚との付き合い、お金のやりくり、子供の教育など。
この本には巻末にチェックシートがついています。
また、結婚はお互いの人間関係まで制限する必要があります
(配偶者以外の人と必要以上に親しくしない等),


結婚の動機とは

①性的欲求
②社会的欲求
③愛情欲求
3つの欲求充足を求めている

①性的欲求
結婚の動機として「性的欲求の充足」と答えるものは稀だと思いますし、そういう考えをもつことすらよくないと思ってしまいます。
ただし性的欲求を充足させるわが国での唯一の方法は結婚です。このことは暗黙のうちに万人が認めていることです。他の手段では②の社会的欲求が満たされなくなってしまいます。

②社会的欲求
人に認められたい欲求です。
経済的な面、地位を求める面、家系を断絶させないための政略結婚、世間体、愛情関係の薄い、義務的な結婚や義理と人情による結婚も含まれます。

③愛情欲求
人間誰でも愛情欲求があります、
ただ、わざわざ結婚しなくても愛情欲求が満たされている方は結婚願望が少ないかも知れません。

人間はこれら①②③の欲求を充足するために結婚します。また、全て満たされない時が、離婚になります。

これらのことから、結婚における様々なことが理解出来ると思います。例えば、

仮面夫婦
既婚者の8割が仮面夫婦だと言う専門家の方もいらっしゃいます。
仮面夫婦は①③が薄く、②の社会的欲求だけで生活するパターンです。ご主人が自分の定年後の社会的存在を考えていないと、熟年離婚になりかねません。

結婚を望まれている方は、結婚後の不満を無くすためにも、ロマンティシズムだけでなくリアリズムとのギャップをあらかじめ学ぶことが必要だと思います。

人生100年の時代「結婚」を理解し、良い縁と結ばれる為に、大切なことではないかと思います。

Harmony桃里では「結婚」を真剣に考えている皆さまに人生100年「良縁」の出逢いをいただけますよう、お手伝いさせていただければ幸甚です

2025年06月15日